連載 ビッグデータ,リアルワールドデータの活用・第5回
回復期リハビリテーション病棟におけるビッグデータ活用
木下 翔司
1
Shoji Kinoshita
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
ビッグデータ
,
活動尺度
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
ビッグデータ
,
活動尺度
pp.205-208
発行日 2026年2月10日
Published Date 2026/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540020205
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近年,医療分野において全国規模の診療データベースとして,レセプト情報などを集積したNational Database(NDB),急性期入院の診断群分類データベースであるDiagnosis Procedure Combination(DPC),疾患レジストリに加え,介護保険領域の科学的介護情報システム(Long-term care Information system For Evidence:LIFE)など,多様なデータベースが活用可能になることでビッグデータ解析が急速に発展し,多彩な情報を活用してエビデンスに基づく医療(evidence-based medicine:EBM)を推進する試みが広がっている.
リハビリテーション医療においても,急性期・回復期・生活期のいずれの段階においても,患者の経過を統合的に把握し,効果的な介入方法を検証していくためのビッグデータ活用が期待されている.しかしながら,リハビリテーション医療におけるビッグデータの活用は,他の医療分野と比して十分に進んでいなかったのが実情である.それは,リハビリテーション医療は疾患・障害および介入内容の個別性が強いことが一因である.また,リハビリテーション医療のアウトカムは死亡や再入院といったハードアウトカムのみならず,activities of daily living(ADL)やinstrumental ADL(IADL)などを目標とするため,多様であることも要因である.

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