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高齢者総合機能評価(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン2024の概要
小川 純人
1
Sumito Ogawa
1
1東京大学大学院 医学系研究科 老年病学
pp.429-431
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn146040429
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はじめに
高齢者医療やケアに際しては,医療と福祉サービスとの緊密な連携が不可欠である場合が少なくない.主治医意見書などの要介護認定に必要な書類を作成するときにも,高齢者の身体・認知機能等の客観的評価だけでなく,生活機能や福祉サービスに関する記載を行うなど,包括的かつ全人的な視点やアプローチが求められる.このように,疾患や障害を有する高齢者に対して,医学的,身体的,精神・心理的,社会的な評価や指標に基づいて,生活機能障害を総合的に評価する手法は高齢者総合機能評価(comprehensive geriatric assessment:CGA)と呼ばれる(表).
2024年に「高齢者総合機能評価(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン2024」1)が刊行され,本稿ではその概要を紹介する.

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