臨床推論ファーストブック―知っておきたい基本概念と臨床栄養での実践
【Part1 臨床推論を知る】感度・特異度・事前確率・事後確率
岩佐 沙弥
1,2
,
道免 和久
1
Saya IWASA
1,2
,
Kazuhisa DOMEN
1
1兵庫医科大学 リハビリテーション医学講座
2兵庫医科大学ささやま医療センター リハビリテーション科
pp.387-390
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn145040387
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Key Point
感度は,病気がある人を正しく陽性と判定する確率である.特異度は,病気がない人を正しく陰性と判定する確率である.両者はトレードオフの関係にあり,カットオフの設定により変化する.
事前確率(検査前確率)は,検査を行う前に病気が存在する確率である.事後確率(検査後確率)は,検査結果に基づいて病気が存在する可能性を再評価したものであり,検査の感度・特異度と事前確率に依存する.
検査には偽陽性,偽陰性が存在するため,判断には注意が必要である.問診や診察,季節などにより検査前確率がどの程度であるかを考え,行う検査の感度と特異度がどの程度であるかを知る必要がある.
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