学校給食に学ぶ 食品ロス削減のコツ―「2R・3R」の視点から②
調理現場におけるReduceの視点からの食品ロス削減
海老原 誠治
1
Seiji Ebihara
1
1いただきます.info/三信化工株式会社
pp.78-79
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn145010078
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食品ロス削減の手法である3Rのうち,Reduce(リデュース:無駄の抑制)はもっとも重要で,環境負荷抑制においては効果が高い.これは調理においても例外ではなく,手を付けず廃棄される食材や,調理残菜を抑制することなどはその基本的な事例である.
前者であれば,傷まぬうちに小まめな食材購入の推奨などが,広く啓発されているところである.また,高い頻度で生じる近年の災害により,非常食の重要性はより高まっているが,ローリングストック法など,廃棄をともなわない工夫なども浸透しつつある.
一方,問題になるのは,後者の「調理残菜の抑制」である.この課題の解決には環境の専門家だけでなく,調理現場で働く管理栄養士・調理員の工夫が必要である.おいしくつくることは食べ残しを減らすことにつながり,環境負荷抑制だけでなく,心の豊かさを育むことにもつながる.
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