ズームアップ
入院高齢者の安静時エネルギー消費量の予測式
川瀨 文哉
1
Fumiya Kawase
1
1JA愛知厚生連 足助病院 栄養管理室
キーワード:
安静時エネルギー消費量
,
エネルギー必要量
,
高齢者
Keyword:
安静時エネルギー消費量
,
エネルギー必要量
,
高齢者
pp.61-65
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn145010061
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適切なエネルギー必要量の重要性
本邦だけでなく世界中で高齢者人口は増加しており,高齢者では低栄養の有病率が高いことから,適切な評価に基づく個別化栄養管理が重要である.EFFORT study1)では,低栄養リスクのある患者に対して個別化栄養管理の有効性を示しているが,その後のレビュー論文では,このすばらしい結果をもたらした要因として,適切なエネルギー必要量の設定をあげている2).
エネルギー摂取量は臨床アウトカムの予測因子であると考えられており,エネルギー摂取量不足(underfeeding)は死亡リスクの増加と関連している.一方で,エネルギー摂取過剰(overfeeding)も死亡リスクの増加と関連しており,U-shapeの関係性を示す.この関係性はICU患者から地域在住糖尿病患者にまで幅広く報告されており,幅広い場面で適切なエネルギー必要量の設定が求められる.
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