増大号特集 正しく指示する食事指導・食事療法
18.急性肝炎
小松 陽樹
1
,
乾 あやの
2
,
梅津 守郎
2
,
十河 剛
2
,
藤澤 知雄
2
1東邦大学医療センター佐倉病院小児科
2済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
キーワード:
安静時エネルギー消費量
,
血糖
,
アミノ酸
,
脂質
,
肝不全
Keyword:
安静時エネルギー消費量
,
血糖
,
アミノ酸
,
脂質
,
肝不全
pp.1519-1522
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000233
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肝臓は脂質,糖質,タンパク質・アミノ酸の代謝および貯蔵の中心的な役割を果たしている.高度の肝機能障害を伴う肝硬変や急性肝不全では,脂質,糖質,タンパク質・アミノ酸の代謝異常により安静時エネルギー消費量が増大するため,栄養療法の必要性が重視されている.一方,急性肝炎は自然治癒傾向が強く,エネルギー代謝も健常人と差がないため,急性肝炎が劇症肝炎・肝不全に伸展しなければ食事療法の必要性はない.年齢相当のバランスのよい食事を摂取することが肝要である.
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