連載 Dr.雨海の男性臨床栄養学㉕〈隔月連載〉
グルコースの逆襲(1)―EDKAの昔といま
雨海 照祥
1
Teruyoshi Amagai
1
1滋慶医療科学大学医療科学部
pp.141-151
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn144010141
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「日本のドル換算での名目GDP(国内総生産)が2023年にドイツを下回って4位に転落する見通しであることが国際通貨基金(IMF)の予測で分かった」*1
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」*2ともてはやされたのは,遠く1980年代.
実際の日本はナンバーワンでこそなかったものの,現在もなおトップを走り続けるアメリカに次いで当時のGDP世界第2位だった.
それから40年が過ぎた.
当時日本が占めていた第2位の座には中国が鎮座して,かつての日本と同じく,トップのアメリカを追う.
「いまは昔」……,なのか.
しかし,この言葉には,別の意味もあるのかもしれない.
それは,「いまは過去の積み重ね」ということ.
いまは未来にとっての過去なんですね.
だから,いまやっていること,いま考えていることが,未来をつくる.
過去の若者がいま高齢者となり,いまの子どもが未来をつくる.
歴史は,いまの無限の連続か.
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