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特集 アドレノメデュリン研究の最前線――基礎から創薬・臨床応用へ
アドレノメデュリンによる脳血管保護
-――基礎研究から臨床試験へ
Adrenomedullin for cerebrovascular protection
――From basic research to clinical trials
猪原 匡史
1
Masafumi IHARA
1
1国立循環器病研究センター病院脳神経内科
キーワード:
脳梗塞
,
CADASIL(皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体顕性脳動脈症)
,
脳低灌流
,
MRI動脈スピン標識法(灌流MRI)
,
白質病変
Keyword:
脳梗塞
,
CADASIL(皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体顕性脳動脈症)
,
脳低灌流
,
MRI動脈スピン標識法(灌流MRI)
,
白質病変
pp.214-217
発行日 2026年7月18日
Published Date 2026/7/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298030214
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アドレノメデュリン(AM)は血管拡張に加え,内皮保護,抗酸化,抗炎症,VEGF/bFGF誘導やPI3K/Akt活性化を介した血管新生・動脈新生促進など多面的作用を有する.慢性脳低灌流モデルマウスでは,AM投与あるいは遺伝子改変により血中AM濃度を上昇させることで側副血行の発達と毛細血管増生が進み,脳血流の早期回復,白質障害抑制,認知機能改善が得られ,臨床応用の根拠となった.急性期脳梗塞を対象としたAMFIS試験で安全性が確認され,続いて希少難病CADASIL(皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体顕性脳動脈症)を対象としたAMCAD試験が進行中である.MRI動脈スピン標識法(灌流MRI)で前頭葉皮質の脳血流変化(CBF)を主要評価項目に据えて進行中である.有効性検証では,症候のみでなく灌流画像や拡散テンソル画像(DTI)による白質画像などから得られる客観的な中間指標で薬理作用を可視化する戦略が重要となる.今後,灌流・白質画像とバイオマーカーを組み合わせた対象患者の最適化により,脳小血管病および血管性認知障害(VCI)の病態修飾治療としての確立が期待される.

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