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特集 アドレノメデュリン研究の最前線――基礎から創薬・臨床応用へ
アドレノメデュリンの機能的多様性を生み出す分子基盤
-――RAMPシステムによる制御
Molecular basis of functional diversity of adrenomedullin
――Regulation by the RAMP system
新藤 隆行
1
Takayuki SHINDO
1
1信州大学医学部循環病態学教室
キーワード:
アドレノメデュリン(AM)
,
受容体活性調節タンパク質(RAMP)
,
カルシトニン受容体様受容体(CLR)
,
機能分化
Keyword:
アドレノメデュリン(AM)
,
受容体活性調節タンパク質(RAMP)
,
カルシトニン受容体様受容体(CLR)
,
機能分化
pp.194-198
発行日 2026年7月18日
Published Date 2026/7/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298030194
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血管拡張ペプチドとして発見されたアドレノメデュリン(AM)は,その後の研究により,血管新生,臓器保護,抗炎症作用など,多岐にわたる生理作用を有することが明らかとなった.このようなAM機能の多様性を生み出す分子基盤には,特異な受容体システムが存在する.AMの受容体は,7回膜貫通型Gタンパク質共役受容体(GPCR)であるカルシトニン受容体様受容体(CLR)と,1回膜貫通型の受容体活性調節タンパク質(RAMP)との複合体によって形成される.RAMPには3つのサブアイソフォームが存在し,そのうち主としてRAMP2とRAMP3がAM受容体の形成に関与する.本稿では,遺伝子改変マウスの解析などから明らかとなった,血管発生や恒常性維持において必須の役割を果たすAM-RAMP2系の病態生理学的意義を中心に解説する.さらに,心血管ストレス応答やリンパ管機能におけるRAMP2とRAMP3の機能分化,癌転移モデルにおける相反する作用,およびRAMPシステムを標的とした新たな創薬への展望について概説する.

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