特集 抗腫瘍血管新生療法の新展開
アドレノメデュリン-RAMP2シグナル
新藤 隆行
1
,
桜井 敬之
,
神吉 昭子
,
新藤 優佳
,
田中 愛
,
小山 晃英
1信州大学 大学院医学系研究科循環病態学講座
キーワード:
シグナルトランスダクション
,
病的血管新生
,
血管内皮
,
黒色腫
,
腫瘍転移
,
ホメオスタシス
,
生理的血管新生
,
Adrenomedullin
,
内皮細胞
,
Receptor Activity Modifying Protein 2
Keyword:
Endothelium, Vascular
,
Homeostasis
,
Melanoma
,
Neovascularization, Pathologic
,
Neoplasm Metastasis
,
Signal Transduction
,
Neovascularization, Physiologic
,
Endothelial Cells
,
Adrenomedullin
,
Receptor Activity-Modifying Protein 2
pp.33-38
発行日 2015年12月22日
Published Date 2015/12/22
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アドレノメデュリン(AM)は,心血管系をはじめ,全身の組織で広く産生され,多彩な生理活性を有するペプチドである.筆者らは,種々の遺伝子改変マウスを用いた検討から,AMの血管における生理作用は,主としてAMの受容体活性調節タンパク質であるRAMP2によって制御されていることを見いだした.特にAM-RAMP2シグナルによる血管新生,血管恒常性維持機能に着目しており,AM-RAMP2システムの病態生理学的意義とそのメカニズムを解明することが,がんの血管新生および転移を抑制する新しい治療法開発につながると考えている.
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