Japanese
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特集 脱毛症――研究と診療の進歩
毛包器官再生の新たな展開
New advances in hair follicle organ regeneration
豊島 公栄
1
,
小川 美帆
1
,
辻 孝
1,2,3
Koh-ei TOYOSHIMA
1
,
Miho OGAWA
1
,
Takashi TSUJI
1,2,3
1株式会社オーガンテック
2理化学研究所生命機能研究センター
3北里大学医学部形成外科
キーワード:
毛包
,
上皮–間葉相互作用
,
器官誘導
,
器官原基法
,
器官置換的再生医療
Keyword:
毛包
,
上皮–間葉相互作用
,
器官誘導
,
器官原基法
,
器官置換的再生医療
pp.1138-1142
発行日 2025年12月27日
Published Date 2025/12/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295121138
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毛包は,胎生期に上皮–間葉相互作用によって誘導される毛芽より発生し,生後に毛周期として再生を繰り返す器官である.近年,毛包幹細胞ニッチの特定と,成長期誘導の分子機構や形態制御メカニズムが解明されつつあり,毛包は生物学の主要な対象となっている.これらの研究は,毛包再生技術を基盤としており,細胞加工と生体内移植技術の発展に伴い進展してきた.特に,上皮性幹細胞と毛乳頭細胞の人為的再配置を特徴とする器官原基法を用いて,成体幹細胞より再構成した再生毛包原基の同所性移植による機能的な毛包再生が示され,毛髪再生医療の概念が実証された.また,生体外器官培養技術の進歩は,将来の器官置換的再生医療の基盤となることが期待される.本稿では,毛包再生研究の現状と今後の展望を示すことを目的として,毛包の発生,毛周期と幹細胞ニッチの理解を出発点として,毛包再生研究の歩みとともに,最新の研究成果を概観する.

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