Japanese
English
特集 脱毛症――研究と診療の進歩
毛包幹細胞を中心とした毛包老化と脱毛症のメカニズム
Hair follicleaging and alopecia via stem cell-centric mechanisms
滝嶋 宏章
1
,
西村 栄美
1
Hiroaki TAKISHIMA
1
,
Emi NISHIMURA
1
1東京大学医科学研究所老化再生生物学分野
キーワード:
毛包幹細胞
,
17型コラーゲン(COL17A1)
,
老化
,
高脂肪食
Keyword:
毛包幹細胞
,
17型コラーゲン(COL17A1)
,
老化
,
高脂肪食
pp.1144-1148
発行日 2025年12月27日
Published Date 2025/12/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295121144
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脱毛症は加齢のほか,生活習慣,性ホルモン,抗がん剤,ウイルス感染,自己免疫,遺伝などさまざまな要因によって発症する.毛髪を生やす元となる毛包幹細胞は,毛包のバルジ領域からサブバルジ領域の外毛根鞘に存在し,自己複製と分化のバランスをとって毛髪を産生する細胞を供給し,周囲の細胞と協調しながら周期的な再生を支えている.近年,毛包幹細胞をはじめとして組織幹細胞の加齢変化(stem-cell aging)に関する研究が進み,毛包も含めさまざまな器官の老化や病態に関与することが明らかになりつつある.本稿では,加齢や食習慣に伴う毛包幹細胞におけるストレス応答が,その分裂プログラムに反映され,毛包の再生・老化(ミニチュア化)と脱毛症の発症・進行へとつながるメカニズムについて,筆者らの知見を含め紹介する.

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