Japanese
English
第1土曜特集 免疫関連有害事象(irAE)対策について非腫瘍医が知っておきたいミニマム・エッセンス
各論
内分泌irAEを見逃さないために
Clinical tips for detecting endocrine irAE
岩間 信太郎
1
Shintaro IWAMA
1
1名古屋大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科
キーワード:
免疫関連有害事象(irAE)
,
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
下垂体機能低下症
,
甲状腺機能異常症
,
1型糖尿病
Keyword:
免疫関連有害事象(irAE)
,
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
,
下垂体機能低下症
,
甲状腺機能異常症
,
1型糖尿病
pp.973-977
発行日 2025年12月6日
Published Date 2025/12/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295100973
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)はがん治療に革命をもたらした一方で,免疫関連有害事象(irAE)の発生が課題となっている.なかでも内分泌irAEは発生率が高く,症状が非特異的であるため見逃される可能性がある.特に下垂体機能低下症,甲状腺機能異常症,1型糖尿病は生命予後に影響を及ぼすこともあるため,定期的なホルモン検査と症状出現時の迅速な対応が不可欠である.内分泌irAEの発生を疑った場合は速やかに検査を行い,適切に対処することが求められる.本稿では,代表的な内分泌irAEの臨床的特徴,診療現場で見逃さないためのポイント,初期対応の方針について解説する.がん免疫療法に関わる幅広い分野の医療従事者の理解促進に少しでも役立てば幸いである.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

