特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない!
頻度が高い内分泌代謝異常
【薬剤による内分泌異常】
免疫チェックポイント阻害薬による内分泌異常
越智 可奈子
1
,
大塚 文男
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医療教育センター
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科総合内科学
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ICI
,
免疫関連有害事象
,
irAEs
,
下垂体機能低下症
,
甲状腺機能異常
,
副腎皮質機能低下症
,
副甲状腺機能低下症
,
1型糖尿病
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ICI
,
免疫関連有害事象
,
irAEs
,
下垂体機能低下症
,
甲状腺機能異常
,
副腎皮質機能低下症
,
副甲状腺機能低下症
,
1型糖尿病
pp.1340-1344
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227752
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Point
◎免疫チェックポイント阻害薬による内分泌免疫関連有害事象として,下垂体機能低下症,甲状腺機能異常,副腎皮質機能低下症,副甲状腺機能低下症,1型糖尿病が挙げられる.
◎免疫チェックポイント阻害薬による内分泌障害として最も頻度が高いものは甲状腺機能異常であり,破壊性機序による甲状腺中毒症とそれに続く甲状腺機能低下症の頻度が高い.
◎抗CTLA-4抗体の投与中は下垂体機能低下症に留意する必要があり,副腎クリーゼが疑われる症例においては速やかにヒドロコルチゾン投与を検討する.
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