特集 内分泌Up To Date
日常診療に隠れた内分泌疾患
不妊症に隠れた内分泌疾患
上原 真里
1
,
平池 修
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
キーワード:
不妊症
,
甲状腺機能異常症
,
高プロラクチン血症
,
多囊胞性卵巣症候群
Keyword:
不妊症
,
甲状腺機能異常症
,
高プロラクチン血症
,
多囊胞性卵巣症候群
pp.2413-2415
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2413
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Summary
▪不妊症の男女は約10%と推定され,視床下部-下垂体-卵巣系およびこの系に作用する内分泌系の異常は,女性不妊症の主要な原因の一つである排卵障害を引き起こす.不妊症のスクリーニング検査として,内分泌学的検査を行う.
▪内分泌学的検査で異常を認め,甲状腺機能異常,高プロラクチン血症,多囊胞性卵巣症候群などが判明した場合,不妊症の原因となるのみならず,妊娠予後に影響を与える場合や他の疾患の危険因子となる可能性がある.速やかに治療を開始し,内分泌機能の正常化を図ることが必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019