Japanese
English
TOPICS 膠原病・リウマチ学
膠原病に伴う間質性肺疾患の気管支肺胞洗浄液を用いたシングルセルRNA解析
Single-cell analysis of broncho alveolar lavage fluid in connective tissue disease-associated interstitial lung diseases
藤井 渉
1
,
池田 啓
1
Wataru FUJII
1
,
Kei IKEDA
1
1獨協医科大学リウマチ・膠原病内科
pp.680-681
発行日 2025年11月22日
Published Date 2025/11/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295080680
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膠原病に伴う間質性肺疾患(connective tissue disease-associated interstitial lung disease:CTD-ILD)は,自己免疫疾患における重篤な合併症であり,重要な予後規定因子である1).その疾患にはシェーグレン症候群(Sjögren’s syndrome:SS),皮膚筋炎(dermatomyositis:DM),関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA),全身性硬化症(systemic sclerosis:SSc),抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連血管炎(ANCA associated vasculitis:AAV)などが含まれる.CTD-ILDの臨床症状および経過は,基礎疾患であるCTDにより異なり,その病因には多様な免疫細胞が関与しているとされるが,各基礎疾患における免疫細胞の詳細な特徴は未解明である.高解像度CT検査による画像診断はCTD-ILDの評価に不可欠かつ重要であるが2),同様の画像所見であってもより不良な予後を示す一群があり1),その違いは明確には解明されていない.したがって,画像診断を超える高度な解析技術が,CTD-ILDの多様性および病態生理の理解に必要とされている.
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