Japanese
English
特集 てんかん診療のパラダイムシフト――診断・治療・ケアの進歩
はじめに
Introduction
川合 謙介
1
Kensuke KAWAI
1
1自治医科大学脳神経外科
pp.479-479
発行日 2025年11月8日
Published Date 2025/11/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295060479
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
てんかんは古くから知られる代表的な神経疾患であり,わが国には人口の約0.8%にあたる100万人前後の患者が存在するとされる.その原因は周産期脳障害,海馬硬化,皮質形成異常,腫瘍,感染,外傷,遺伝性チャネル病など多岐にわたり,さらに超高齢社会の進展により脳卒中や認知症を背景とした高齢発症てんかんが急増し,発症年齢分布は二峰性を示すようになった.近年では自己免疫を介したてんかんの存在も明らかとなり,免疫学的視点からの診断・治療が新たな可能性を拓いている.
Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

