増刊号 はじめて出会う 検査画像
はじめに
高木 康
pp.822
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206585
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学生が教科書を購入しなくなって久しい.特に医療系の教科書は内容が難しい上に説明のための文字が多く,読んで理解するのに時間がかかり,とっつきにくい点などから敬遠されている.このような背景から『○○がみえる』との題名で,模式図,スケッチ,画像を豊富に盛り込んだ参考書がベストセラーになっている.また,「見える化」(問題点を共有し,改善するのに映像・グラフ・図表などで可視化する)や「ポンチ絵」(研究費の申請では理解しやすいように模式図を提示することが必須事項とされている)は,現在の重要なキーワード・流行語として一般化されている.
臨床検査値はデジタル情報であることが多いが,画像やアナログ情報の領域も多い.本特集号は,臨床検査室で日常的に遭遇する事例を画像や図を中心としてわかり易く解説したものである.まず,比較的頻度の高い事例・症例を図や表で提示し,その事例・症例を解説した.さらに,提示した事例・症例について,レベルアップのために知っておいてほしい事項を「One more step」として追加解説している.
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