FORUM 書評
『CAR-T細胞療法Q & A』
畠 清彦
1,2
1医療法人財団順和会 赤坂山王メディカルセンター
2国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授
pp.553-553
発行日 2025年8月16日
Published Date 2025/8/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294060553
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- 文献概要
新たな画期的治療法が臨床で応用されるとき重要なことは,正しい知識が医療スタッフや患者,患者家族に説明されて,広まっていくことである.がんと免疫という基礎知識が広まり,T細胞の重要性がさらに理解されて,ゲノム編集技術の応用から導入された.これまでのリンパ腫や骨髄腫に対する治療で奏効しなかったり再発したりしたときに考慮される治療法である.しかしまだ発展途上であり,徐々に適応となる疾患も増加している.リンパ腫は『WHO分類』で60種類以上に細分化されているが,適応疾患はまだ主なものだけであり,今後さらに広がるであろうし,標的となる抗原も広がるであろう.
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