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特集 健康日本21(第三次)の健康づくり戦略――医療者へのメッセージ
ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり
Life course approach
山縣 然太朗
1,2
Zentaro YAMAGATA
1,2
1国立成育医療研究センター成育こどもシンクタンク
2山梨大学大学院附属出生コホート研究センター
キーワード:
ライフコースアプローチ
,
女性の健康
,
子どもの健康
Keyword:
ライフコースアプローチ
,
女性の健康
,
子どもの健康
pp.644-647
発行日 2025年2月22日
Published Date 2025/2/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292080644
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ライフコースアプローチを踏まえた健康づくりの項目は,健康日本21(第三次)から新たに加わった.小児期,高齢期に加えて女性に関する目標が設定された.幼少期からの生活習慣や健康状態は,成人期の健康状態に大きく影響を与えることから,小児期の運動習慣,適正体重,20歳未満の者の飲酒および喫煙に関する目標が設定された.さらに,DOHaDの概念から,妊婦の健康支援も重要課題である.高齢期まで健康を保持するためには若年期からの取り組みが重要であり,適正体重の高齢者の増加,ロコモティブシンドローム予防および社会参加の促進に関する目標が設定された.女性はライフステージで女性ホルモンが劇的に変化するため,年齢に応じた健康課題に取り組む必要があり,女性のやせ,骨粗鬆症などの健康課題,男性と異なるリスク傾向にある飲酒および妊婦に関する目標が設定された.
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