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第1土曜特集 ゲノム解析時代の血液腫瘍学
造血器腫瘍におけるゲノム異常に基づく治療薬アクセス
Access to therapeutic agents based on genomic alterations in hematological malignancies
南谷 泰仁
1
Yasuhito NANNYA
1
1東京大学医科学研究所附属病院血液腫瘍内科
キーワード:
ドラッグラグ
,
先進医療
,
患者申出療養
,
臨床研究等提出・公開システム(jRCT)
,
がんゲノム情報管理センター(C-CAT)
Keyword:
ドラッグラグ
,
先進医療
,
患者申出療養
,
臨床研究等提出・公開システム(jRCT)
,
がんゲノム情報管理センター(C-CAT)
pp.7-11
発行日 2025年1月4日
Published Date 2025/1/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292010007
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造血器腫瘍に対するゲノムパネル検査の保険収載を見越して,結果データの活用が期待される.造血器腫瘍パネル検査の持つ診断,予後予測,治療最適化の3つの大きな機能のうち,前二者は臨床導入が容易であるが,治療最適化については国ごとに医療提供事情が異なるため,わが国の状況に合わせた対応が必要である.わが国では,治療薬アクセスの手段として保険診療,治験,先進医療,患者申出療養の4つの方法がある.おおむねこの順番でアクセスが容易となるが,各制度の特性を正しく理解して利用する必要がある.また,治療の提供可能性が流動的かつ拡大的に変化するため,常に最新の情報を得るための手段を確立しておくことも重要である.ここでは,上記の4つの治療薬アクセス手段の特徴を述べ,また情報へのアクセスについても説明する.
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