Japanese
English
TOPICS 社会医学
ノンアルコール飲料の提供による飲酒量減少効果
Effect of the reduction in alcohol consumption due to the provision of non-alcoholic beverages
吉本 尚
1,2
Hisashi YOSHIMOTO
1,2
1筑波大学健幸ライフスタイル開発研究センター
2同大学医学医療系地域総合診療医学
pp.1140-1141
発行日 2024年12月28日
Published Date 2024/12/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291121140
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過剰なアルコール摂取の対策
過剰なアルコール摂取は世界的な公衆衛生の問題である.世界保健機関(WHO)をはじめとするいくつかの報告では,過度の飲酒はアルコール依存症などの健康問題を引き起こすだけでなく,家庭内暴力や飲酒運転による交通事故など,他の深刻な問題にもつながることが指摘されている.日本では男性で40g/日以上,女性で20g/日以上の純アルコール摂取量(以下,飲酒量)を生活習慣病のリスクを高める飲酒量と定義しており,この量を飲酒する人の割合は,2019年には2010年と比較して男性では増減がなく,女性では有意に増加したと報告されている.厚生労働省による「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」の重要な目標のひとつは生活習慣病のリスクを高める量の飲酒者を減らすことであり,その達成には,さらなる対策が必要である.
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