特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
NAFLD/NASH診断:現在のコンセンサスを知る
ノンアルコールとは
-~飲酒量をどう評価する?~
藤井 英樹
1,2
Hideki FUJII
1,2
1大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵病態内科学
2大阪市立大学大学院医学研究科肝硬変治療学寄附講座
キーワード:
飲酒量
,
問診
,
テンプレート
Keyword:
飲酒量
,
問診
,
テンプレート
pp.1283-1288
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1283
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Summary
▪本邦では,飲酒者はエタノール換算で男性210g/週(30g/日),女性140g/週(20g/日)以上と定義されている.
▪飲酒量の問診時には ① 頻度,② 種類,③ 量を聴取することで効率的かつ正確な情報を得ることができる.
▪飲酒量を予測するバイオマーカーや予測式として,① アルコール性肝障害/NAFLD指数(ANI)や糖鎖欠損トランスフェリンなどがある.
▪アルコール代謝酵素の遺伝子多型は飲酒における反応やアルコール多飲に伴う依存症や肝硬変発症に関連している.
▪電子カルテ上のみならず,スマートフォンやタブレットでも使用できる飲酒量計算用のテンプレートを作成した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018