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第1土曜特集 生殖医学――基礎研究と実地診療の進歩
精子:micro-TESE
Microdissection TESE
湯村 寧
1
,
竹島 徹平
1
,
黒田 晋之介
1
Yasushi YUMURA
1
,
Teppei TAKESHIMA
1
,
Shinnosuke KURODA
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター生殖医療センター泌尿器科
キーワード:
非閉塞性無精子症(NOA)
,
micro-TESE
,
精子
Keyword:
非閉塞性無精子症(NOA)
,
micro-TESE
,
精子
pp.907-911
発行日 2024年12月7日
Published Date 2024/12/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291100907
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精巣内精子採取術(TESE)は精子を精巣内から直接採取する手術である.このうちmicro-TESEは精巣内精子の存在が明らかではない,非閉塞性無精子症(NOA)患者に行われることが多い.本手術は精巣を大きく切開し,顕微鏡を用いて精細管を探索する.精子の存在する可能性が高い精細管は太く,白濁・屈曲しており,そのような精細管の採取を行う.Multiple TESEと比較し,無駄な血管損傷と精巣容量の低下を予防できるため,合併症発生率が低下するといわれる.諸家の精子採取率(SRR)は40~60%程度であり,わが国における2015年度の成績集計では約35%であった.従来保険外診療であった本術式であるが,2022年度より保険適用となり,その需要も増加している.一方で,術後の合併症である血清のテストステロン低下には注意が必要である.
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