増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第4章 生殖補助医療時代の一般不妊診療―検査や治療の意義と限界
男性不妊―治療
simple TESEとmicrodissection TESEの適応と実施法
岡田 弘
1
,
岩端 威之
1
,
杉本 公平
1
1獨協医科大学埼玉医療センター・国際リプロダクションセンター
pp.274-277
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210688
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▶精巣精子採取術(TESE)は無精子症患者の精巣から精子を回収するために行う.診断目的の精巣生検は行うべきでない.精巣へのダメージを最小限に抑えるため,MD-TESEが基本手技である.
▶MD-TESEは,多数例の経験のある術者が行うべきである.精巣精子の凍結保存とこれを融解して卵細胞質内精子注入法(ICSI)を行うことは,エンブリオロジストの高い技術が要求されるため,施設の整備が必要である.
▶精巣精子は凍結保存し,採卵時に融解してICSIに用いるのが基本であるが,凍結保存-融解に弱い精巣精子があるため,採卵日に合わせてTESEを行うfresh TESE-ICSIが必要な場合もある.
*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年4月末まで).
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