Japanese
English
特集 進化する胎児治療――研究と臨床の最新情報
新しい胎児治療をつくる
-――腹壁破裂の動物モデル
Development of complex gastroschisis fetal lamb model for future prenatal repair
荒井 智大
1,2
Tomohiro ARAI
1,2
1ルーベン大学(KU Leuven,ベルギー)大学院医学系研究科発生・再生学講座胎児治療分野
2ルーベン大学病院産婦人科胎児治療部門
キーワード:
複雑型腹壁破裂
,
胎児手術
,
動物モデル
Keyword:
複雑型腹壁破裂
,
胎児手術
,
動物モデル
pp.605-609
発行日 2024年11月23日
Published Date 2024/11/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291080605
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
胎児期に症状の増悪が懸念される腹壁破裂は,胎児手術のよい適応である.複雑型腹壁破裂への進行の予防を目的とした胎児手術の第一次臨床試験(ClinicalTrials.gov ID:NCT05704257)が,米国FDAによる承認を経て2023年より米国テキサス小児病院で始まった.近年,次々と対象疾患が増え,めざましい進化を遂げている胎児治療であるが,そもそも新しい治療の開発段階ではどのような手順が踏まれているのであろうか.腹壁破裂を例に胎児手術の対象となる疾患の特徴を紐解き,治療効果の検証のために不可欠な動物モデルを用いたトランスレーショナルリサーチに焦点を当てながら,読者の皆さまにその一端を垣間見ていただければ幸いである.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.