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特集 脳血管内治療の最前線と近未来
脳血管内治療用デバイスの近未来
The future of devices for neuro-endovascular therapy
坂井 千秋
1
Chiaki SAKAI
1
1京都大学大学院医学研究科医療機器等開発規制科学講座
キーワード:
ネックブリッジステント
,
フローダイバーター
,
大口径吸引カテーテル
Keyword:
ネックブリッジステント
,
フローダイバーター
,
大口径吸引カテーテル
pp.548-550
発行日 2024年11月16日
Published Date 2024/11/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291070548
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脳血管内治療は,デバイスとX線装置の開発・改良に基づき急速に進歩している.脳動脈瘤に対する治療では,ネックブリッジステントの導入により術後の再開通が大きく減少したが,課題とされる大型脳動脈瘤に対してフローダイバーターが登場し,分岐部脳動脈瘤に対してはネックをカバーするデバイスや瘤内血流転換機器などが開発,導入されてきた.一方,急性虚血性脳卒中に対してはステントレトリーバー,血栓吸引カテーテルが開発され,現在は各製品に再開通までの時間短縮と高率な再開通を目指した改良が加えられる一方,大口径吸引カテーテルの開発も進んでいる.機器の開発と改良によって劇的に変化してきた脳血管内治療を適切に展開するためには,改良がたゆまなく続けられているデバイス開発の動向に常に関心を払うことが求められている.
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