Japanese
English
総説
近未来の脳血管内治療
Future Direction of Endovascular Neurosurgery
村山 雄一
1
Yuichi MURAYAMA
1
1東京慈恵会医科大学脳血管内治療センター
1Center for Endovascular Neurosurgery,The Jikei University School of Medicine
キーワード:
endovascular neurosurgery
,
image guided therapy
,
cerebral aneurysms
,
neuroradiology
,
interventional
Keyword:
endovascular neurosurgery
,
image guided therapy
,
cerebral aneurysms
,
neuroradiology
,
interventional
pp.7-15
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100015
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Ⅰ.は じ め に
カテーテルを用いた脳血管内治療は脳動脈瘤に対する通電離脱式プラチナ性コイル(Guglielmi detachable coil;GDC)の開発が契機となり7),その治療適応は大きく拡大した.1997年より本邦でもGDCによる塞栓術が可能となり,さらに2002年のInternational Subarachnoid Aneurysm Trial(ISAT)の報告で,脳動脈瘤に対する血管内治療は現在ほぼ確立された治療として認知されている14).また,社会的にも低侵襲治療への期待が高まり,脳血管内治療に対する関心は強くなっている.
これまで脳血管内治療の安全性の確立が最優先課題であったが,現在はより確実性を求められており,さらに高い安全性と治療効果を高めるためのさまざまな研究がなされている.
本稿では脳動脈瘤を中心に脳血管内治療領域の最新研究を紹介し,その近未来展望について概説する.
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