Japanese
English
TOPICS 消化器内科学
膵癌におけるRECKの役割
RECK inactivation promotes pancreatic cancer formation, epithelial-mesenchymal transition, and metastasis
福田 晃久
1
Akihisa FUKUDA
1
1京都大学大学院医学研究科消化器内科学講座
pp.483-484
発行日 2024年11月9日
Published Date 2024/11/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291060483
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背景
膵癌は最も予後不良な癌腫のひとつで,半数以上が診断時に遠隔転移を認める.膵癌の新規治療法の開発は社会的にも重要な喫緊の課題である.膵癌が予後不良である原因として,高率に浸潤や転移をきたす点があげられるが,その分子メカニズムはいまだ十分にわかっていなかった.膵発癌に重要な遺伝子変異としてKRAS,Trp53,SMAD4,CDKN2aのいわゆるBig4遺伝子などが知られている.膵癌の転移については,複雑かつ多段階のステップによって成立することがこれまでの研究から明らかになってきているが,いまだ不明な点が多く残されており,その分子機構の解明は癌治療薬開発における重要な課題である.
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