FORUM 書評
『倫理コンサルテーションハンドブック 第2版』(堂囿俊彦・竹下啓編著)
松村 由美
1
1京都大学医学部附属病院医療安全管理部
pp.234-234
発行日 2024年10月19日
Published Date 2024/10/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291030234
- 有料閲覧
- 文献概要
医療の現場には,様々な臨床倫理上の問題が存在する.臨床倫理は,医療・ケアを提供する側や受ける側に生じた「もやもや感」「気がかり」についてあらためて考える活動である.「もやもや感」や「気がかり」は,価値観の対立・衝突の結果かもしれないし,将来の見通しの不確実性に対する不安の結果かもしれない.現在,医療の選択肢が増え,個人の価値観が多様化している.臨床倫理の問題への関心は高まり,コンサルテーションチームや委員会を設置して,組織的に取り組もうとする動きが活発になってきた.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.