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連載 緩和医療のアップデート・Vol.18
便秘のエビデンスアップデート
-――医師・看護双方から発刊されたガイドラインを紐解く
Constipation evidence update
――Unwrapping the guidelines issued by both physicians and nurses
結束 貴臣
1,2,3
Takaomi KESSOKU
1,2,3
1国際医療福祉大学成田病院緩和医療科
2同消化器内科
3同大学院消化器内科学
キーワード:
便秘
,
オピオイド誘発性便秘(OIC)
,
エコー
,
高齢者
,
便意
Keyword:
便秘
,
オピオイド誘発性便秘(OIC)
,
エコー
,
高齢者
,
便意
pp.1071-1082
発行日 2024年9月21日
Published Date 2024/9/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290121071
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◎医師側からは2023年7月23日,日本消化管学会から「便通異常症診療ガイドライン2023(慢性便秘症)」が発刊された.特に便秘患者に対峙したときにどのように鑑別を進めたらよいか,治療に対する考え方が示されている.看護側からは2023年9月15日に日本看護科学学会から「看護ケアのための便秘時の大腸便貯留アセスメントに関する診療ガイドライン」が発刊された.本ガイドラインで特筆すべきは,看護師がエコーを用いて直腸の便貯留をアセスメントし,アセスメントに基づいた看護ケアや食事,薬剤調整を提案している.近年,高齢化が進み,問診や排便回数のみで便秘を判断していた時代が限界を迎えつつある.本稿では,2つのガイドラインを紐解き最新の知見を学ぶことで,明日からの緩和領域の便秘診療が変わることを期待する.
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