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連載 臨床医のための微生物学講座・Vol.22
サイトメガロウイルス
Cytomegalovirus
森内 浩幸
1
Hiroyuki MORIUCHI
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科学
キーワード:
先天性CMV感染症
,
日和見CMV感染症
Keyword:
先天性CMV感染症
,
日和見CMV感染症
pp.1005-1010
発行日 2024年9月14日
Published Date 2024/9/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290111005
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◎ヒトサイトメガロウイルス(CMV)は本来,出生時の経産道感染や新生児期・乳児期の経母乳感染,幼少期の唾液や尿を介した水平感染によって不顕性感染した後,生涯にわたって体内に潜伏し,宿主の成長後,妊娠・出産にあわせてふたたび産道や母乳中に出現する.そうすることで世代を超えて感染し共生してきた普遍的なウイルスであり,健常人にとっては健康や命を脅かす存在ではない.ただし,その共生関係が破綻した代表的な例として,高度に免疫が抑制された患者における日和見CMV感染症と妊婦の感染に続く先天性CMV感染症がある.
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