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第1土曜特集 性差医学の現在地――最新知識とエビデンス
薬剤師からみた性差医療
Gender-specific medicine from the pharmacist’s point of view
山浦 克典
1
Katsunori YAMAURA
1
1慶應義塾大学薬学部医療薬学・社会連携センター社会薬学部門
キーワード:
性差
,
薬物動態
,
副作用
,
医薬品添付文書
,
後発医薬品
Keyword:
性差
,
薬物動態
,
副作用
,
医薬品添付文書
,
後発医薬品
pp.909-913
発行日 2024年9月7日
Published Date 2024/9/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290100909
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医薬分業の進展により,薬剤師は患者の医薬品の適正使用に責任を持つ立場となった.医薬品の副作用発現は女性のほうが男性よりも発生頻度が高く,性差があることが知られており,性差を意識した薬学的管理指導を実践し,副作用の発現防止に取り組むことも重要な役割である.本稿では,医薬品の副作用発現のリスク因子として性別に着目し,薬物動態の諸過程や腎・肝機能への性差の影響,また医療従事者が医薬品情報を得るために最も高頻度に活用する添付文書中の性差情報について,日米の違いを解説する.さらに,同一成分における先発医薬品と後発医薬品の添付文書は同質ではなく,後発医薬品メーカーにより性差情報がない,あるいは一部不足するなど,添付文書が統一されていない問題について整理する.
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