Japanese
English
講座 臨床研究入門-着想から論文執筆まで・4
研究デザインの選択―記述研究,コホート研究,症例対照研究,介入研究
Selecting a research design;descriptive, analytic, and intervention study.
安藤 昌彦
1
Masahiko Ando
1
1京都大学保健管理センター
1Kyoto University Health Service
キーワード:
研究デザイン
,
観察的研究
,
介入研究
Keyword:
研究デザイン
,
観察的研究
,
介入研究
pp.351-356
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100508
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
リサーチ・クエスチョンが具体化した,すなわち解明しようとしている医療現場での問題点(研究の目的)が明確になった後は,その研究目的に対して適切な解答が得られるような臨床研究をいかにして計画・実行するかを考えることになる.どのような患者集団を研究対象とすべきか? 研究者は研究対象者に対して介入を行うのか,それとも単に臨床経過を観察するのか? 介入や観察の結果を評価するための指標は何を選ぶべきか? など,リサーチ・クエスチョンが固まってから研究計画を完成させるまでの間には,いくつもの重要な決定を下さなければならない.
具体的な研究計画を立てるにあたり,まずは臨床研究の大きな枠組みである研究デザインを決定する必要がある.研究デザインにはいくつかの決まった形があり,研究の目的や利用可能な人的・経済的資源によって,使用できる研究デザインが自ずと絞られてくる.
今回は,臨床研究で頻繁に用いられる研究デザインについて解説する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.