Japanese
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TOPICS 免疫学
免疫療法抵抗性がんの新しい治療標的の解明
-――がん細胞をT細胞サイトカインに感受性化する
Addressing tumor heterogeneity by sensitizing resistant cancer cells to T cell-secreted cytokines
伊藤 能永
1
Yoshinaga ITO
1
1京都大学医生物学研究所
pp.275-276
発行日 2024年4月27日
Published Date 2024/4/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28904275
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腫瘍の不均一性に基づく免疫療法抵抗性
がん組織には,単一患者由来のものであっても,遺伝的,あるいは非遺伝的な違いを有する多様ながん細胞が含まれている(腫瘍の不均一性).このことは,治療に対する抵抗性の主な原因のひとつである.すなわち,遺伝的不安定性などにより生み出された多様ながん細胞を含むがん組織に対して治療を行うと,多くの場合治療が強力な選択圧となって抵抗性がん細胞の割合が増加し,がん組織内で大半を占めるようになり抵抗性がんを形成する.
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