Japanese
English
特集 活性酸素と酸化ストレス
心筋虚血/再灌流障害における酸化ストレスの役割と新たな治療法の展望
Role of oxidative stress in myocardial ischemia/reperfusion injury and prospects for new therapies
木谷 友哉
1
,
的場 聖明
1
Tomoya KITANI
1
,
Satoaki MATOBA
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科循環器・腎臓内科学
キーワード:
心筋虚血/再灌流(I/R)障害
,
ミトコンドリア活性酸素(mtROS)
,
心筋代謝制御
Keyword:
心筋虚血/再灌流(I/R)障害
,
ミトコンドリア活性酸素(mtROS)
,
心筋代謝制御
pp.242-245
発行日 2024年4月27日
Published Date 2024/4/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28904242
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酸化ストレスはさまざまな心疾患の病態形成において重要な役割を演じている.そのためこれまで長年にわたり,その詳細な機序の解明と酸化ストレスの制御による治療法の開発を目指して数多くの基礎および臨床研究が実施されてきた.特に急性心筋梗塞で生じる心筋虚血/再灌流(I/R)障害では酸化ストレスがその病態形成に大きく寄与していることが知られている.そのため,酸化ストレスを標的とした心筋I/R障害の治療法が模索され続けているが,これまでに臨床応用に至ったものは存在していない.心筋I/R障害時における酸化ストレスの発生機序は多岐にわたるが,現在,その引き金の主体となっているのは,ミトコンドリアを発生源とする過剰な活性酸素(ROS)であると考えられている.そのため,ミトコンドリアROSを標的とした治療法の開発が新たに模索されている.
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