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第1土曜特集 不整脈学の新潮流――基礎研究・医工連携からAIの社会実装まで
はじめに
Introduction
笹野 哲郎
1
Tetsuo SASANO
1
1東京医科歯科大学循環制御内科学
pp.1-1
発行日 2024年4月6日
Published Date 2024/4/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289011
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- Abstract 文献概要
不整脈学の柱は,心電学と電気生理学である.心電学の歴史は古く,Willem Einthovenが “心電図のメカニズムの発見” によりノーベル賞を受賞したのが100年前の1924年であり,心電図は以後,基本的にその形を変えていない古典的な検査である.また,不整脈治療のなかでもイオンチャネルをターゲットとした抗不整脈薬の新薬はここ20年発売されていない.魅力的な新薬が次々発表される心不全領域などに比べると,薬物療法は停滞しているようにもみえる.近年の不整脈学の発展は,心臓電気生理学的検査におけるマッピング手法の進歩による心内電位解析と,カテーテルアブレーションとデバイス治療の進歩による治療学の発展によるところが大きく,専門医以外にはわかりにくいものになっている.
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