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第5土曜特集 遺伝統計学の新潮流――新規創薬・個別化医療への挑戦
はじめに
Introduction
岡田 随象
1
Yukinori OKADA
1
1東京大学大学院医学系研究科遺伝情報学,大阪大学大学院医学系研究科遺伝統計学,理化学研究所生命医科学研究センターシステム遺伝学チーム
pp.1021-1021
発行日 2024年3月30日
Published Date 2024/3/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu288131021
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- Abstract 文献概要
ヒトゲノムを構成する30億塩基対はヒトの設計図であり,その解読は生体が内包する生命現象の解釈と個人の個性の再構成をもたらすはずである.“はずである” というのは,いまだわれわれが到達していないからである.ヒトゲノム研究の歴史は膨大なヒトゲノム配列の解読と解釈を手探りで進める努力の系譜であった.一子相伝にもみえたその系譜のなかで,遺伝情報と形質情報の因果関係を統計学の観点から解析対象とする遺伝統計学が連綿と果たしてきた貢献は大きい.
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