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特集 GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬――非臨床・臨床のエビデンスと実臨床における注意点
インクレチン研究のあゆみと新たな展開
Incretin research
――A history and current advances
山崎 裕自
1
,
清野 裕
1
Yuji YAMAZAKI
1
,
Yutaka SEINO
1
1関西電力病院糖尿病・内分泌代謝センター
キーワード:
糖尿病
,
腸管ホルモン
,
インクレチン
,
インスリン
Keyword:
糖尿病
,
腸管ホルモン
,
インクレチン
,
インスリン
pp.956-959
発行日 2024年3月23日
Published Date 2024/3/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28812956
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腸管の栄養素を感知してインスリン分泌を促進するホルモンである “インクレチン” の発見からは50年が過ぎようとしている.血糖依存性にインスリン分泌が惹起されるインクレチンシグナルは,糖尿病治療薬のターゲットとして早期から注目されており,今日の糖尿病治療において広く使われるようになった.さらに,インクレチンが全身の臓器に作用し,多様な生体機能を担うホルモンであることが明らかになり,その多様な作用も臨床的に重要であることが認識されてきた.本稿では,インクレチンの概念が提唱されてから,インクレチンシグナルの全体像が明らかになり臨床応用されるまでの歴史を振り返り,近年,さらに進展をみせるインクレチン研究について触れたい.
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