Japanese
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連載 遺伝カウンセリング――その価値と今後・Vol.12
地域医療連携と遺伝カウンセリング
Regional medical coordination and genetic counseling
柳沢 佳子
1
,
山口 博紀
1
Yoshiko YANAGISAWA
1
,
Hironori YAMAGUCHI
1
1自治医科大学附属病院腫瘍センターがんゲノム医療部
キーワード:
地域医療構想
,
医療圏
,
地域医療支援病院
,
遺伝カウンセリング
Keyword:
地域医療構想
,
医療圏
,
地域医療支援病院
,
遺伝カウンセリング
pp.522-528
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28806522
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◎地域医療連携の医療行政上の地域的単位は二次医療圏とされている.一方,臨床遺伝専門医,認定遺伝カウンセラー,遺伝専門看護師など,遺伝医療の担い手は三次医療圏の医療機関を中心に活動している.近年,診療における遺伝学的情報は,腫瘍領域では包括的がん遺伝子パネル検査やコンパニオン診断が保険医療で実施されるようになり,産科領域では2013年に認定を受けた施設で臨床研究として始まった出生前遺伝学的検査が一般診療となり,2021年にはその実施数が累計10万件を超えるなど,二次医療圏,一次医療圏で,通常診療のなかで扱われるようになった.そこで遺伝医療を二次医療圏や一次医療圏に展開し,医療の均てん化をはかるために,地域医療連携をいかに進めていくかが重要な課題となっている.本稿では地域医療連携の状況を踏まえて,遺伝カウンセリングを含む遺伝医療における地域連携について,日本医師会や関連学会の動向などの事例をあげて考えたい.
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