Japanese
English
特集 百寿者研究から探る健康長寿への道
スーパーセンチナリアンの神経病理学
Neuropathology of supercentenarians
髙尾 昌樹
1
Masaki TAKAO
1
1国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部・総合内科,美原記念病院
キーワード:
高齢者
,
スーパーセンチナリアン(超百寿者)
,
百寿者
,
神経病理
,
アルツハイマー病(AD)
Keyword:
高齢者
,
スーパーセンチナリアン(超百寿者)
,
百寿者
,
神経病理
,
アルツハイマー病(AD)
pp.283-285
発行日 2024年1月27日
Published Date 2024/1/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28804283
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
本稿では,スーパーセンチナリアン(超百寿者)の脳病理所見についてまとめた.スーパーセンチナリアンとは,ここでは110歳以上の高齢者を指す言葉として使う.現在までの検討で,その脳病理所見は単純な加齢の延長線上にあるものではないと考えられる.総じて,アルツハイマー病(AD)の病理変化〔ADNC;老人斑や神経原線維変化(NFTs)〕は中等度にとどまることが多く,脳血管疾患の病理変化は軽いことが多い.一部では,primary age-related tauopathy(PART)の状態にとどまるケースもある.Limbic-predominant age-related TDP-43 encephalopathy(LATE)といった所見もしばしばみられる.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.