Japanese
English
連載 医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開・Vol.20
健康経営とプレゼンティーイズム
Health and productivity management and presenteeism
永田 智久
1
Tomohisa NAGATA
1
1産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学研究室
キーワード:
産業保健
,
健康経営
,
アブセンティーイズム
,
プレゼンティーイズム
Keyword:
産業保健
,
健康経営
,
アブセンティーイズム
,
プレゼンティーイズム
pp.235-238
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28803235
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Summary
わが国の将来推計人口では,生産年齢人口が減少し,労働力の確保が喫緊の課題である.企業において,人的資本のなかでも根幹資源である,従業員の健康に投資する健康経営の取り組みが広まっている.健康経営は従業員の健康増進や活力向上を介して組織の活性化や生産性が向上し,最終的には企業の業績と企業価値の向上を想定する枠組みである.健康経営銘柄企業の選定や健康経営優良法人の認定により,社外から評価される仕組みも存在する.従業員が職場に出勤はしているものの,何らかの健康問題によって,業務の能率が落ちている状況はプレゼンティーイズムとよばれており,メンタルヘルス疾患・症状や筋骨格系疾患・症状が主な要因となっている.その対策を行うことは,企業においても優先順位が高いと考えられる.
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