今月の主題 糖鎖の異常
病態と糖鎖異常
血液凝固線溶異常―糖鎖の多様性を中心に
津田 博子
1
,
岩永 貞昭
2
Hiroko TSUDA
1
,
Sadaaki IWANAGA
2
1九州大学医学部臨床検査医学
2九州大学理学部生物学科
キーワード:
血液凝固線溶因子
,
糖鎖
,
多様性
Keyword:
血液凝固線溶因子
,
糖鎖
,
多様性
pp.52-58
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902334
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血液凝固線溶因子に含まれるさまざまな糖鎖については,最近その構造が主要な因子で明らかにされたものの,機能についてはまだほとんど明らかでない.こうした因子の遺伝子工学的生産とその臨床応用が要請されている今日,糖鎖を含めたposttranslationalな修飾基の同定や構造決定,作用機序の解明は,緊急を要する問題といえる.本稿では,これまでに明らかにされている各因子の糖鎖構造を紹介するに止めた.〔臨床検査39:52-58,1995〕
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