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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
画像・AI
MRIとアミロイド関連画像異常(ARIA)
MRI findings of amyloid-related imaging abnormalities(ARIA)
堀内 大右
1
,
立川 裕之
1
,
三木 幸雄
1
Daisuke HORIUCHI
1
,
Hiroyuki TATEKAWA
1
,
Yukio MIKI
1
1大阪公立大学大学院医学研究科放射線診断学・IVR学
キーワード:
アルツハイマー病(AD)
,
アミロイド関連画像異常(ARIA)
,
MRI
Keyword:
アルツハイマー病(AD)
,
アミロイド関連画像異常(ARIA)
,
MRI
pp.978-984
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28713978
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アルツハイマー病(AD)の治療薬として,現在,抗アミロイドβ(Aβ)抗体が大きな注目を集めている.抗Aβ抗体はADに対する有効性が期待される一方で,アミロイド関連画像異常(ARIA)という有害事象が報告されている.ARIAは画像所見に基づく現象で,治療に伴うAβのクリアランスや炎症反応により血管透過性が亢進し,タンパク液および赤血球の漏出を生じることが原因と推測されている.ARIAは,浮腫や滲出液貯留を特徴とするARIA-E(edema/effusion)と微小出血や脳表ヘモジデリン沈着を特徴とするARIA-H(hemorrhage)の2つのタイプに分類される.ARIA-EとARIA-HはMRI所見により重症度分類が行われ,症状の有無や程度を総合して治療の継続や中断について判断される.今後のADに対する抗Aβ抗体の臨床導入に備え,ADの疾患修飾薬投与に携わる医師ならびに投与患者の画像診断に携わる放射線科医は,ARIAに精通する必要がある.
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