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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
画像・AI
アミロイドPETイメージング
-――アミロイド抗体薬による治療を迎えて
Amyloid PET imaging
――Towards treatment with amyloid antibody drugs
加藤 隆司
1
,
櫻井 圭太
1
,
二橋 尚志
1
Takashi KATO
1
,
Keita SAKURAI
1
,
Takashi NIHASHI
1
1国立長寿医療研究センター放射線診療部,同精神科部
キーワード:
アルツハイマー病(AD)
,
アミロイド
,
PET(ポジトロン断層撮像)
Keyword:
アルツハイマー病(AD)
,
アミロイド
,
PET(ポジトロン断層撮像)
pp.952-957
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28713952
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アミロイドPET(ポジトロン断層撮像)は,脳内アミロイドプラークの存在を推定する有力な検査方法で,アルツハイマー病(AD)の疾患修飾薬の適応上の必要条件のひとつである.その登場以来,重要な学術的知見をもたらしてきた.「アミロイドPETイメージング剤の適正使用ガイドライン」では,適切および不適切な使用が記載されている.2023年に公表された第3版では,これまでは不適切とされた軽度認知障害,典型的なADの患者も “疾患修飾薬治療のために確定診断を要する” 場合は適切とされた.アミロイドPETの陽性および陰性判定は,厳格に手順が定められた視覚読影で行われる.これは,読影基準がアミロイドプラークの病理基準と対応していることを根拠としている.定量的な評価方法も存在するが,視覚読影と完全に一致しないわけではないこと,撮像装置,撮像時間などの条件により値が変動する可能性があることから,その利用に注意が必要で,結果は参考程度にとどめることが求められる.
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