Japanese
English
連載 遺伝カウンセリング――その価値と今後・Vol.8
成人領域における遺伝カウンセリング
Genetic counseling for adult-onset disease
柴田 有花
1
,
山田 崇弘
1
Yuka SHIBATA
1
,
Takahiro YAMADA
1
1北海道大学病院臨床遺伝子診療部
キーワード:
ライフイベント
,
血縁者間の情報共有
,
多診療科・多職種連携
,
発症前検査
,
予備的ガイダンス
Keyword:
ライフイベント
,
血縁者間の情報共有
,
多診療科・多職種連携
,
発症前検査
,
予備的ガイダンス
pp.795-800
発行日 2023年12月9日
Published Date 2023/12/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28710795
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◎成人期に遺伝性疾患であると診断された場合,幼児期より築き上げてきた生活環境の変化を余儀なくされるために,自己の喪失やその後の生活への影響に対する不安を経験することがある.さらに,遺伝学的特性上,血縁者に同じ疾患に罹患している可能性がある者が複数名存在することも多く,患者本人のみならず家族までもがそれぞれの立場で新たな課題に直面していく.課題解決に向けて,このような状況にあるクライエント(患者本人・血縁者・パートナーなど)では “疾患を受容し,新たな人生に向き合うこと” が重要である.遺伝カウンセリング担当者には,彼らの置かれている状況を多角的に把握し,ニーズを理解したうえで多診療科・多職種と連携しながら最適な支援の方法を画策する体制が求められる.
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