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特集 肺癌に対する薬物治療の最前線
切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌の治療
Treatment of unresectable stage Ⅲ non-small cell lung cancer
森川 昇
1
,
釼持 広知
1
Noboru MORIKAWA
1
,
Hirotsugu KENMOTSU
1
1静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科
キーワード:
非小細胞肺癌(NSCLC)
,
化学放射線療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
非小細胞肺癌(NSCLC)
,
化学放射線療法
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.501-505
発行日 2023年11月18日
Published Date 2023/11/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28707501
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以前までの切除不能Ⅲ期非小細胞肺癌(NSCLC)の標準治療は,プラチナ製剤を含む併用療法を用いた同時化学放射線療法(CCRT)で,さまざまな第Ⅲ相試験が行われてきた.しかし,2017年にPACIFIC試験の結果が発表され,CCRT後に免疫チェックポイント阻害薬であるデュルバルマブを地固め療法として行うことで,無増悪生存期間(PFS)が有意に延長すると報告された.2018年にはわが国で承認され,肺癌診療ガイドラインでもCCRT後にデュルバルマブによる地固め療法を行うことが推奨されており,標準治療となっている.本稿では,PACIFC試験の概要や化学放射線療法の開発の歴史,今後の検討課題や期待される新規薬剤などに関して概説する.
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