Japanese
English
TOPICS 病理学
新しい成人型浸潤性膠腫統合診断の実践
Practical implementation of a revised integrated diagnosis of adult-type diffuse gliomas
里見 介史
1
,
柴原 純二
1
Kaishi SATOMI
1
,
Junji SHIBAHARA
1
1杏林大学医学部病理学教室
pp.161-162
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702161
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WHO分類の変遷
中枢神経系(central nervous system:CNS)腫瘍の分類は,1926年にBaileyとCushingによって,神経上皮の発生段階との形態学的類似性に基づいて体系化された.世界標準であるWorld Health Organization(WHO)分類でも,純粋形態学的に定義される組織型とそれに対応する4段階の悪性度(WHO grade Ⅰ~Ⅳ)が用いられてきた.分子遺伝学の進歩にあわせ,より精度の高い脳腫瘍分類体系を再構築すべく,浸潤性膠腫において,2016年に出版された「WHO分類改訂第4版」では「遺伝子―形態統合診断」が導入され,2021年に出版された「WHO分類第5版(WHO CNS5)」では悪性度分類にも分子遺伝学的要件が加わった1).
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