Japanese
English
連載 医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開・Vol.12
財政学からみた医療費の将来
The future of health expenditures from a public finance perspective
加藤 弘陸
1
,
諸富 徹
2,3
Hirotaka KATO
1
,
Toru MOROTOMI
2,3
1横浜市立大学国際商学部
2京都大学大学院経済学研究科
3同地球環境学堂
キーワード:
医療費
,
債務残高
,
技術進歩
,
健康
,
患者自己負担
Keyword:
医療費
,
債務残高
,
技術進歩
,
健康
,
患者自己負担
pp.163-167
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702163
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Summary
2020年度の国民医療費は42兆9,665億円で,2010年の37兆4,202億円からここ10年で5兆5,463億円増加した.医療費増加が続くなか,既存の医療システムの持続可能性に対する懸念が強まっている.本稿では,財政学的な観点から医療費問題を議論する.医療費の現状と誰が医療費を負担しているのか,またそれは今後も持続可能なのかに関して議論を行う.加えて,医療費増加要因は何であると考えられるのか,医療費増加は望ましいのか否かに関しても議論し,今後の医療費改革のあるべき方向性を示す.
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