Japanese
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特集 がんオルガノイド――創薬・個別化医療の革新的プレクリニカルモデルとして
はじめに
Introduction
齋藤 義正
1
Yoshimasa SAITO
1
1慶應義塾大学薬学部薬物治療学講座
pp.623-623
発行日 2023年8月19日
Published Date 2023/8/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28607623
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- Abstract 文献概要
がんに対する創薬研究はめざましい進歩を続けており,新たな分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などが次々に開発されているが,特に難治性がんに対してはいまだにその効果は限定的である.抗がん剤の効果は個々の患者で異なるため,それぞれの患者に最適な薬剤を選択して治療を行う個別化医療の確立が期待されている.候補の薬剤を実際の患者に試験的に投与することは許容されないため,患者の体外で薬剤の効果などを評価する技術が望まれていた.
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